爆心 長崎の空
(C)2013「爆心 長崎の空」パートナーズ
戦後68年の被爆地・長崎から今の日本へ届けたい、再生への想い。
父母と平凡だが幸福な日々を過ごす大学生の門田清水。部活やデートを楽しむ、どこにでもいる、明るく純粋な少女だった。だがある日、些細なケンカをしたまま、母が突然他界。謝ることすらできない後悔と悲しみを抱えた清水は、母の死を受け入れられないでいた。一方、高森砂織はまもなく娘の一周忌をむかえる。実家は300年続くカトリックの家で、彼女の両親は孫の死を天命として受け入れようとしてきたが、砂織は未だ悲しみを癒せない。そんな中、砂織の妊娠が発覚。夫の博好は、生んでほしいと懇願するが、砂織はまた子供を失うのではないかという恐怖で混乱する。
やがて、清水と砂織は浦上天主堂近くで導かれるように出会う。互いの境遇を知り、欠けたものを求めるように心を通わせていく…。